- Abdurrahman ibn Hammad al-’Umar
- http://www.alukah.net
- アシュラフ安井訳
- 2000
- 73
- 6345
- 2590
- 1790
万有の主アッラーに讃えあれ。そして、すべての使徒に祝福と平安あれ。
さて、本書は救い(ナジャー)への呼びかけで、男女にかかわらずすべての頭脳明晰な読者諸君に捧げる
ものです。唯一神であられるアッラーの道から外れた方々が幸福を得ることと、わたしとこのダーワ(呼
びかけ)に寄与される方々が最高の報酬に授かれますことを、わたしは至高かつ全能なるアッラーにお
祈りし、アッラーにこそ助けをこい求めます。
頭脳明晰な読者よ、あなたを創造なされたあなたのラッブ(主)を知り、あなたの主を信仰し、あなた
の主のみを崇拝し、あなたの主があなたとすべての人類に遣わされたあなたの預言者(ナビー)について
知り、かつかれを信じて従い、あなたの主があなたに命ぜられた真理の教え(ディーヌ・ル・ハック)を
あなたが知り信仰し実践する以外には、ドゥンヤー(現世)及び死後のアーヒラ(来世)において、あなた
は救われもしなければ幸福(サアーダ)にも浴さないことを知らなければなりません。
あなたの手にしている本書『真理の教え(ディーヌ・ル・ハック)』にはあなたが知り、かつ実践し
なければならないこれらの立派な教えが明らかにされております。必要と思われるところには脚注をふ
しておきました。アッラーのみ言葉であるアル・クルアーンと使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラー
フ・アライヒ・ワ・サッラム)のハディース(伝承)のふたつはアッラーが真理の教え(ディーヌ・ル・
ハック)として受け入れて下さる唯一の教えとしての参考文献はこれ以外にないことから、これらふた
つを原典資料として参照かつ引用させて頂きました。
真理(ハック)からはほど遠いにもかかわらず、多くの人びとを迷わした盲目的模倣から断ち切れな
い教団に属する者達があるいはその他の無知なる者達が留意し、真(まこと)であるがごとく主張する踏
み迷っ3た教団についてもふれておきました。
アッラーこそわたしにとって充分であり、最も優れた管理者であられます。